伝雪舟筆 室町時代  紙本墨画 1幅 43.2×102.0



江戸前期には「細川家伝来の雪舟渡唐富士」として広く知られていた作品。  
元禄6年(1693)に刊行された、日本初の画家伝『本朝画史』には、雪舟が中国滞在中に描き、寧波の文人、・仲和(せんちゅうわ)が賛をしたと記されているが、現在ではその伝承は否定され、雪舟画の忠実な模本と考えられている。  
しかし、富士図の規範として、雪舟を再評価した狩野探幽をはじめ、多くの絵師たちに影響を与えた一図である。

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