狩野元信筆 景徐周麟(けいじょしゅうりん)賛 永正4年(1507) 絹本着色 1幅 119.5×59.5
細川澄元(1489〜1520)は、管領細川政元の養子で、一族が分裂して闘った戦国時代に波乱の一生を送った武将である。 京都相国寺の住持であった景徐周麟(1440〜1518)の賛によれば、足利尊氏の甲冑姿を見て、家督継承争いに勝利した記念として、この絵の制作を命じたという。 狩野派の基礎を築いた狩野元信(1476〜1559)の最初期の作品と考えられ、出陣影(騎馬武者姿の肖像画)の代表作として知られる。