宮本武蔵筆 江戸時代前期 紙本墨画 1幅 91.5×38.7
宮本武蔵が熊本の細川家で著した『五輪書』には「兵法の理をもってすれば、諸芸諸能もみな一道にして通ぜざるなし」という一節がある。ひとつのことを究めればすべてに通じるということであろう。 禅宗の祖、達磨を正面から描いた本図において、武蔵は、瞳を丸く描かず、筆で一突きにしている。