桃山時代 高19.3 口径7.9 胴径18.6



千利休は瓢箪を好んで花入や炭斗などの道具に取り入れた。
巡礼が腰につけていた瓢箪を、利休が所望し、花入として愛玩したのが、この「顔回」である。(千宗旦『茶話指月集』)
銘の「顔回」は、孔子の第一の弟子の名。一箪の食、一瓢の飲でこと足り、粗末な庵に住んで学ぶことを楽しんだという。
命銘の由来もまた、この花入が利休の侘び茶を体現していることを物語っている。

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