細川幽斎 桃山時代  紙本墨書冊子装 54冊 23.3×16.0



藤原俊成が「源氏見ざる歌よみは遺恨の事なり」と述べたように、古くから歌人の必読書とされてきた『源氏物語』を、細川幽斎自らが書き写したもの。  
各帖の始めに大意がまとめられ、行間にも多くの注釈が書き込まれていて、桃山時代を代表する歌人、幽斎の高い学識と源氏物語研究にかけた情熱を窺い知ることができる。  
54帖のうち「若菜下」のみは『犬筑波集』の選者として知られる連歌師、山崎宗鑑の書写である。

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