鎌倉〜南北朝時代 重要文化財  紙本着色 1巻 29.6×1001.9
□図版 部分図(鬼と双六をする長谷雄、流れ出す美女)





平安時代初期の文章博士、紀長谷雄にまつわる怪奇譚を題材にした絵巻。
朱雀門の鬼と双六をして勝った長谷雄は、賭け物として美女を得た。しかし、鬼との約束を破り、百日待たずに美女と契ってしまったために、美女は水となって流れ去った。その後、鬼に出会った長谷雄は不信を責められたが、北野天神を念じて鬼を退散させたという。(『続教訓抄』所収)  
江戸期に徳川将軍家の宝物(柳営御物)として秘蔵され、明治維新後、行方不明となっていたが、昭和初年に細川護立が入手した。

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