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当館概要


平成19年度の展覧会

■過去の展覧会一覧


■ 春季展「白隠和尚 ― 禅僧の書画 ― 」 会期:3月10日(土)〜6月2日(土)
終了いたしました

江戸時代中期、臨済禅の中興を成しとげ、禅を広めた白隠慧鶴(はくいんえかく)(1685〜1767)は多くの書画を遺しています。それらは禅の教えに基づいたものでありながら、当時の民衆に請われて描き与えたものだけに、肩肘の張らないユーモアに溢れた作品になっています。本展覧会は、そうした白隠の描いた様々なテーマを紹介しながら、白隠画の魅力を探るものです。

尚、この展覧会の会期中、早稲田大学會津八一(あいづやいち)記念博物館では、「永青文庫所蔵 白隠画の逸品」(会期:5月7日〜6月2日)を開催。永青文庫から「大燈国師像(だいとうこくしぞう)」「出山釈迦像(しゅさんしゃかぞう)」「蓮池観音図(れんちかんのんず)」など、白隠晩年の力のこもった作品14件を出品します。

二会場を巡り、白隠画を存分に楽しんでいただければ幸いです。




白隠慧鶴筆 「斬時不在」
1幅 江戸中期


白隠慧鶴筆 「自画像」
1幅 江戸中期


白隠慧鶴筆 「拝牛の奴図」

1幅 江戸中期


白隠慧鶴筆 「達磨図」
1幅 江戸中期




●主な展示作品
白隠慧鶴筆 自画像
宝暦9年(1759)
白隠慧鶴筆 布袋携童図  
白隠慧鶴筆 白澤図  
白隠慧鶴筆 死字法語 明和2年(1765)
白隠慧鶴筆 寿字 明和4年(1767)
白隠慧鶴筆 達磨図  
白隠慧鶴筆 瓢胎観音図  
白隠慧鶴筆 拝牛の奴図  
展示点数約50点。会期中展示替を行います。






夏季展
「古美術鑑賞入門U 細川家歴代の肖像画400年」
会期:6月9日(土)〜8月19日(日)
終了いたしました

400年におよぶ長い歴史をもつ細川家には、初代幽斎(ゆうさい)(1534〜1610)から十五代護成(もりしげ)(1868〜1914)まで歴代の殿様と家族の肖像画が100点以上伝来しています。そうした殿様の肖像画は衣冠(いかん)や束帯姿(そくたいすがた)で多く描かれますが、平服のものもあり、バラエティに富んでいます。幕末の殿様の肖像画には、西洋画の影響を受けているものや、写真を基に描かれた油絵などもあります。

また、奥方を描いたものや、なかには殿様自ら幼くして亡くしたわが子を描いた肖像画もあります。それらの肖像画に、十六代護立(もりたつ)(1883〜1970)と親交のあった画家、梅原龍三郎(うめはらりゅうざぶろう)(1888〜1986)・安田靫彦(やすだゆきひこ)(1884〜1978)の描いた横山大観(よこやまたいかん)(1868〜1958)の肖像スケッチもあわせて展示し、肖像画のもつ意味と魅力をご紹介していきます。

歴代の肖像画のまとまった展示は今回が初めてです。細川家の長い歴史にも触れていただければ幸いです。
展示総点数62点。会期中、一部を除き展示替を行います。





初代細川幽斎像
慶長17年(1612)


二代細川三斎像
寛文10年(1670)


「顕光院(細川斉護夫人)像」
江戸時代後期


三代細川忠利像
寛永21年(1644)



十代細川斉茲六女こう姫像
文政9年(1826)


十三代細川韶邦像
明治11年(1878)



●主な出品作品
田代等甫筆 初代細川幽斎像 慶長17年(1612)
乾英宗単賛 二代細川三斎像 寛文10年(1670)
沢庵宗彭賛 三代細川忠利像 寛永21年(1644)
矢野良勝画 九代細川治利像 天明8年(1788)
五姓田芳柳画 十三代細川韶邦像 明治11年(1878)
細川斉茲画 十代細川斉茲五女融姫像  
狩野伊圭弘信画 十代細川斉茲六女こう姫像 文政9年(1826)






秋季展 「細川護立の閃(ひらめ)き―世界が注目した中国美術 会期:10月6日(土)〜12月24日(月)
終了いたしました


横山大観ら近代日本画家のパトロンであり、白洲正子に古美術を指南した人物として、いま改めて注目すべき細川侯爵家16代・細川護立(もりたつ)(1883〜1970)は、国内外の優れた美術品を蒐集した稀代のコレクターでもあります。
なかでも中国美術は護立にとって思い入れが深く、書画はもとより陶磁器、出土品に至るまで幅広く蒐集しています。

蒐集に際しては即断即決、「細川ミラー」の名で世界的に著名な「金銀錯狩猟文鏡」(国宝)も「みたとたんに気に入つてそれを手に入れた」というものです。
また、墳墓の出土品であるため鑑賞の対象となっていなかった唐三彩にいち早く注目したところには先見性が表れています。本展では展示と併せて、覚書や対談記録など護立自身の言葉で蒐集にまつわるエピソードを紹介します。
護立の優れた鑑識眼や、美術に寄せる思い、「殿様」とあだ名された大様な人柄にも触れていただければ幸いです。




国宝 金銀錯狩猟文鏡 
戦国時代(紀元前3〜4世紀)


国宝 金彩鳥獣雲文銅盤
前漢〜後漢時代


重要文化財 元嘉十四年銘金銅如来坐像
劉宋時代・元嘉14年(437)


三彩獅子
唐時代



重要文化財 黄庭堅筆 伏波神祠詩巻
北宋時代・建中靖国元年(1101)






●主な展示作品
国宝 金銀錯狩猟文鏡 戦国時代
国宝 金彩鳥獣雲文銅盤 前漢〜後漢時代
重要文化財 三彩宝相華文三足盤 盛唐時代
重要文化財 三彩蓮華文圏足盤 盛唐時代
重要文化財 元嘉十四年銘金銅如来坐像 劉宋時代・元嘉14年(437)
重要文化財 石造菩薩半跏像 北魏時代
重要文化財 黄庭堅筆 伏波神祠詩巻 北宋時代・建中靖国元年(1101)


●ギャラリートーク

毎月第2土曜日 14時より(10月13日・11月10日・12月8日)
※作品解説を展示室にておこないます。






冬季展 「鴎外・漱石と肥後熊本の先哲たち」 会期:平成20年1月5日(土)〜3月16日(日)
終了いたしました

細川家が肥後熊本に入国し明治維新を経ておよそ400年。その間に熊本は、政治、文化、芸術と多方面にわたりすぐれた人材を輩出してきました。一方、熊本にその足跡を残した著名人も少なくありません。
たとえば三代細川忠利に招かれた剣豪・宮本武蔵は晩年を熊本で過ごし、自らの武道の集大成である五輪書を遺しました。
藩校・時習館からは大日本帝国憲法の起草・制定に参画した井上毅や、教育勅語の起草に携わった元田永孚など近代日本の基礎を築きあげた俊英たちが巣立ちました。
また第五高等学校(現、熊本大学)の教師として熊本で4年を過ごした夏目漱石はその体験をもとに『草枕』などの作品を生み、森鴎外は熊本藩に起こった殉死事件に取材して歴史小説『阿部一族』を発表しました。
このほか十六代細川護立が育てた蒔絵師・高野松山や日本画家の堅山南風に至るまで、熊本とゆかりの深い熊本出身の芸術家や学者たちの作品や書簡などおよそ50点を展示し、文化育成に果たした細川家の役割を振り返ります。


五輪書
細川家の客分となった宮本武蔵が晩年、熊本市近郊の霊巌洞で、
自らの兵法の集大成として記した、地・水・火・風・空の五巻。

夏目漱石 筆『野分』原稿
明治29年(1896)、漱石は第五高等学校の講師として熊本に着任した。細川護立は学習院在学時代、志賀直哉から廻ってきた『野分』を授業中に読んでいたといい、後年、原稿を入手することになる。気合十分に挑んだ漱石の原稿は、訂正個所が少ない。東京初公開。

伝宮本武蔵 筆 捫腹布袋図
剣を極めた武蔵は晩年、細川忠利(1586〜1641)の客分となり、
筆数を抑制した、気魄のこもった水墨画を描いた。





●主な展示作品

寺尾勝延 書写

宮本武蔵 『五輪書』

江戸時代前期

伝宮本武蔵(1582〜1645)筆 捫腹布袋図

江戸時代前期

林又七(1613〜99)作 重要文化財 破扇散図鐔

江戸時代前期

井上毅(1843〜95)旧蔵 澤庵宗彭書状 宗圓宛

江戸時代前期

森鴎外(1862〜1922)筆 『オルフェウス』訳稿

大正3年頃

夏目漱石(1867〜1916)筆

『野分』原稿

明治39年

高野松山(1889〜1976)作 狩猟文蒔絵鏡箱 昭和10年代

※夏目漱石『野分』原稿は東京では初めての公開になります。 



●ギャラリートーク

毎月第2土曜日 14時より(1月12日・2月9日・3月8日)
※作品解説を展示室にておこないます。



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