香の焚き方には、供香(くこう:仏前に供える香)、空焚(そらだき:空間や物にくゆらせる香)、玩香(がんこう:かおりそのものを楽しむ香)の3つがあります。6世紀頃に渡来したとされる香は、最初は仏前に供えるためのものでした。それが平安時代、室内にくゆらせ、着物や髪にたきしめるなど、貴族の日常にかかせないものになり、室町時代には、立花や茶道などとともに、香木そのもののかおりを楽しむ香道がおこります。
このような流れのなかで香を焚くための様々な道具が登場し、江戸時代、大名家の姫君の婚礼調度には、空焚や香合せ、また飾り道具としての香道具が欠かせないものになりました。細川家にも婚礼調度として華麗な蒔絵をほどこした香道具が数多く伝来しています。
今回は、青磁や染付などのやきものの香炉と、それら蒔絵の香道具を展示し、繊細、優美なかおりの世界をつくり上げて行きます。
詳しくはこちら
| ●主な展示作品 |
| 青磁香炉 銘 もしお火 |
中国・明時代 1口 |
| 青磁唐草太鼓形香炉 |
中国・明時代 1口 |
| 色絵九曜紋散香炉 |
江戸時代後期 1口 |
| 菱蒔絵香箪笥 |
江戸時代前期 1口 |
| 山水蒔絵沈箱 |
江戸時代後期 1合 |
| 九曜紋散香枕 |
江戸時代後期 1具 |
| 花鳥円文散蒔絵十種香道具 |
江戸時代後期 1具 |
| 黒地違鷹羽紋散四種盤 |
江戸時代後期 1具 |