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展覧会情報


■2025年度 展覧会スケジュール

初夏展「くまもとの絶景―知られざる日本最長画巻「領内名勝図巻」―」
2025年4月26日(土)~6月22日(日)

夏季展「書斎を彩る名品たち―文房四宝の美―」
2025年7月5日(土)〜8月31日(日)

秋季展 重要文化財「黒き猫」修理完成記念
「永青文庫 近代日本画の粋―あの猫が帰って来る!―」
2025年10月4日(土)~11月30日(日)

早春展「石からうまれた仏たち(仮)」
2026年1月17日(土)~3月29日(日)


※当館に常設展示はございません。展覧会のテーマに合わせ、毎回展示作品を入れ替えています。
※展覧会の内容・会期は変更となる場合がございます。
※混雑時はお待ちいただく場合がございます。



■過去の展覧会


■初夏展 「くまもとの絶景
  ―知られざる日本最長画巻「領内名勝図巻」―」

会期:2025年4月26日(土)
       ~6月22日(日)

終了いたしました


「領内名勝図巻」(りょうないめいしょうずかん、熊本県指定重要文化財)は、熊本藩のお抱え絵師・矢野良勝(やのよしかつ、1760~1821)と衛藤良行(えとうよしゆき、1761~1823)が、おもに熊本領内の滝や名所、川沿いの風景などの絶景を全15巻にわたって描いた、写生図巻の先駆的作例です。巻物は縦30センチほどの大きさが一般的ですが、本作は約60センチあり、大迫力のパノラマが展開します。さらに全巻の合計は400メートルにも及び、これほどまで長大で迫力に富んだ作品は他に類が無く、日本最長の画巻とみられます。
描かせたのは絵画好きとして知られる8代藩主・細川斉茲(なりしげ、1759~1835)。風景を愛好する大名たちのサロンで披露することを目的に制作させたといわれています。絵師たちは苦労しながら絶景を実際に取材し、発色のよい良質な絵具を用いて斉茲の求めに応えました。
本展では、現存14巻のうちから選りすぐりの7巻をとおして、この規格外ともいえる本作の迫真の風景描写や制作背景を、現地写真とともに紹介します。豊かな水と緑をたたえる熊本の絶景を、旅人になった気分でお楽しみください。



■主な展示作品


熊本県指定重要文化財
衛藤良行「領内名勝図巻 上益城郡矢部手永之内」(部分)
寛政5年(1793) 熊本県立美術館寄託




 
 


熊本県指定重要文化財
矢野良勝「領内名勝図巻 阿蘇郡北里之内 杖立川路越之図」(部分)
寛政5年(1793) 熊本県立美術館寄託

 


「細川斉茲像」(部分)
江戸時代(19世紀)





熊本県指定重要文化財
矢野良勝「領内名勝図巻 阿蘇郡菅尾手永之内」(部分)
寛政5年(1793) 熊本県立美術館寄託





熊本県指定重要文化財
衛藤良行「領内名勝図巻 芦北郡田浦佐敷湯浦手永之内」(部分)
寛政5年(1793) 熊本県立美術館寄託





谷文晁「東海道勝景図巻」(部分)
文化5年(1808)頃





杉谷行直「富士登山図巻」(部分)
江戸時代(19世紀)


※すべて永青文庫蔵

   




●初夏展 くまもとの絶景―知られざる日本最長画巻「領内名勝図巻」―
入館料 一 般:1000円
シニア(70歳以上):800円
大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
開館時間 10:00~16:30 (入館は16:00まで)
休館日

月曜日(ただし5/5は開館し、5/7は休館)

※状況により、臨時に休館や開館時間の短縮を行う場合がございます。最新の情報はX(旧Twitter)またはこちら(PC)(Mobile)にてお知らせします。
※ご来館にあたって事前予約は必要ありませんが、混雑時はお待ちいただく場合がございます。
※当館の感染症予防対策については、こちらをご覧ください。






■夏季展 「書斎を彩る名品たち―文房四宝の美―」

会期:2025年7月5日(土)
      ~8月31日(日)


書や画をしたためる際に不可欠な筆・墨・硯・紙は、中国で長い歴史を経て進化し、知識人に愛玩されて「文房四宝(ぶんぼうしほう)」と呼ばれました。「文房」とは元来、詩作や読書にふけるための書斎・書院を意味し、「筆墨硯紙(ひつぼくけんし)」が特に「四宝」として尊ばれたのです。それらは単なる実用的な道具としてだけでなく、文化的な価値が評価され、材質や装飾が鑑賞の対象となりました。

そうした「文房四宝」を愛好したのが、永青文庫の設立者・細川護立(もりたつ、1883~1970)です。護立は、幼少期から漢籍に親しみ、中国の陶磁器や仏像に関心を広げ、文具も収集しました。晩年の護立は、夕食後に必ず硯と筆を用意させ、書に親しんだということです。本展では、永青文庫に伝えられた護立の収集品から、「硯で墨をすって筆で紙に書く」という行為を彩った文具の数々をご覧いただきます。

また特集展示として、煙草入れなどの喫煙具(きつえんぐ)も紹介します。煙草入れは、きざみ煙草を持ち歩くための入れ物で、江戸時代に喫煙が一般化すると、携帯に適した様式が確立しました。多様な技法や珍しい素材を用いた装飾の世界をお楽しみください。



■主な展示作品



 


書斎の細川護立

 




 
 


「百寿文軸筆」

 


「象牙軸山馬筆」

 


「玉軸筆」





 
 


「如意墨」

 


「乾隆年製 御製詠墨詩墨」

 


「御墨乾隆辛卯年製朱墨」





 
 


「岫雲硯」

 


「古歙龍尾鱗硯」

 


「宋洮河緑石硯」





 


「乾隆年仿澄心堂紙」





 
 


「絽刺腰差したばこ入れ」

 


「相良繍腰差したばこ入れ」



※すべて永青文庫蔵

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●夏季展 書斎を彩る名品たち―文房四宝の美―
入館料 一 般:1000円
シニア(70歳以上):800円
大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
開館時間 10:00~16:30 (入館は16:00まで)
休館日

月曜日(ただし7/21・8/11は開館し、7/22・8/12は休館)

※状況により、臨時に休館や開館時間の短縮を行う場合がございます。最新の情報はX(旧Twitter)またはこちら(PC)(Mobile)にてお知らせします。
※ご来館にあたって事前予約は必要ありませんが、混雑時はお待ちいただく場合がございます。
※当館の感染症予防対策については、こちらをご覧ください。






■秋季展 重要文化財「黒き猫」修理完成記念
「永青文庫 近代日本画の粋
       ―あの猫が帰って来る!―」

会期:2025年10月4日(土)
       ~11月30日(日)

前期:10月4日(土)~11月3日(月・祝)
後期:11月7日(金)~11月30日(日)
※前・後期で大幅な展示替えを行います


永青文庫の設立者・細川護立(もりたつ、1883~1970)は、同時代の日本画家たちにいち早く注目し、彼らの作品を積極的に蒐集しました。当館に伝わる護立の近代日本画コレクションのなかでも、36歳の若さで夭折した菱田春草(1874〜1911)の「黒き猫」(重要文化財)は、不動の人気を誇る作品です。墨のぼかしによって、思わず触ってみたくなるような、猫の柔らかな毛並みを見事に表現しており、明治43年(1910)の第4回文展に発表した当初から高く評価されました。

この度、クラウドファンディングでのご支援と、国・東京都・文京区からの補助により、初めて本作の本格的修理が行われました。修理完成を記念した本展では、「黒き猫」や「落葉」(重要文化財)など当館が所蔵する春草作品全4点を前・後期に分けて公開するほか、横山大観、下村観山、鏑木清方といった近代日本を代表する画家たちの優品を一堂に展覧します。あわせて、護立との交流を示す作品や資料、貴重な画稿も紹介。さらに特別展示として、中国の禅僧・清拙正澄(せいせつしょうちょう)と楚石梵琦(そせきぼんき)による墨蹟2点(いずれも重要文化財)を修理後初公開します。

今秋は永青文庫で、近代日本画と中国墨蹟の粋をご堪能ください。




■主な展示作品


重要文化財 菱田春草「黒き猫」 明治43年(1910)
【前期展示】




 
 


重要文化財 菱田春草「落葉」 明治42年(1909)
熊本県立美術館寄託
【後期展示】




 


菱田春草「六歌仙」明治32年(1899)
熊本県立美術館寄託
【前期展示】

 


菱田春草「平重盛」明治27年(1894)頃
【前期展示】




 
 


横山大観「柿紅葉」 大正9年(1920)
熊本県立美術館寄託
【前期展示】




 
 


下村観山「春日の朝」明治42年(1909)頃
【前期展示】

 


木村武山「祇王祇女」明治41年(1908)
【後期展示】




 
 


重要文化財
清拙正澄墨蹟「与鉗大冶蔵主法語」
中国・元時代(14世紀)
【後期展示】

 


重要文化財
楚石梵琦墨蹟「無我省吾心華室銘至正丙午秋九月」
中国・元時代、至正26年(1366)
【後期展示】



※すべて永青文庫蔵

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●秋季展 永青文庫 近代日本画の粋―あの猫が帰って来る!―
入館料 一 般:1000円
シニア(70歳以上):800円
大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
開館時間 10:00~16:30 (入館は16:00まで)
休館日

月曜日 (ただし10/13・11/3・11/24は開館)
10/14(火)、11/4(火)、11/5(水)、11/6(木)、11/25(火)

※状況により、臨時に休館や開館時間の短縮を行う場合がございます。最新の情報はX(旧Twitter)またはこちら(PC)(Mobile)にてお知らせします。
※ご来館にあたって事前予約は必要ありませんが、混雑時はお待ちいただく場合がございます。
※当館の感染症予防対策については、こちらをご覧ください。




■10/21(火) 細川護立生誕142年記念祭
永青文庫の設立者・細川護立の生誕142年を記念し、誕生日の10/21(火)当日に限り、ご来館された方にポストカードをプレゼントします。
※予定枚数に達し次第、配布を終了します。

■リピーターにおススメ!お得な回数券
2枚綴り回数券 1600円(税込)
※1回につき1枚のみ利用可。ご購入から1年間有効。
※予定枚数に達し次第、販売を終了します。

■新宿区立漱石山房記念館と「ねこ割」実施決定!
本展と同時期に、新宿区立漱石山房記念館では「《特別展》発表120年記念『吾輩は猫である』」(10/11[土]~12/7[日])を開催。両館の猫を楽しんでいただくため、「ねこ割」(入館料相互割引)を実施します。
・永青文庫「近代日本画の粋」展
 漱石山房記念館でお渡しする割引券をご持参 ➡ 入館料100円引き
・漱石山房記念館「『吾輩は猫である』」展
 永青文庫の観覧済チケットをご提示 ➡ 団体料金の扱い(一般500円、小中学生100円のそれぞれ半額)
※1名様につき1回まで。他割引との併用不可。
※各館の会期にご注意ください。
※割引券は、予定枚数に達し次第、配布を終了いたします。



■早春展 「石からうまれた仏たち(仮)」

会期:2026年1月17日(土)
      ~3月29日(日)


2019年1月~4月に開催しご好評いただいた「石からうまれた仏たち」展。永青文庫の東洋彫刻コレクションを一挙公開した同展が、一部内容を変更して帰ってきます。

当館の設立者である細川護立(もりたつ、1883~1970)は幼少期から漢籍に親しみ、渡欧を機に東洋美術を広く蒐集し始めました。中国考古や陶磁器ばかりではなく、中国の石仏・金銅仏、インドや東南アジアの彫刻をもコレクションに加えています。とりわけ北魏から唐時代におよぶ中国彫刻は、近代日本においていち早く中国美術を紹介・蒐集した早崎稉吉(はやさきこうきち、1874~1956)の旧蔵品が大半を占め、各時代の特徴を表した重要な像が多く含まれます。

本展では「菩薩半跏思惟像(ぼさつはんかしいぞう)」や「如来坐像(にょらいざそう)」(いずれも重要文化財)をはじめとする中国彫刻のほか、多種多様なインド彫刻を7年ぶりに公開します。



■主な展示作品

 
 


重要文化財「菩薩半跏思惟像」
中国 北魏時代(6世紀前半)

 


重要文化財「如来坐像」
中国 唐時代(8世紀前半)




 
 


「道教三尊像」
中国 北魏時代 永平年間(508~511年)

 


「ターラー菩薩立像」
インド パーラ時代(9~10世紀)
熊本県立美術館保管



※すべて永青文庫蔵

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●早春展 石からうまれた仏たち(仮)
入館料 一 般:1000円
シニア(70歳以上):800円
大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料
開館時間 10:00~16:30 (入館は16:00まで)
休館日

月曜日(ただし2/23は開館し、2/24は休館)

※状況により、臨時に休館や開館時間の短縮を行う場合がございます。最新の情報はX(旧Twitter)またはこちら(PC)(Mobile)にてお知らせします。
※ご来館にあたって事前予約は必要ありませんが、混雑時はお待ちいただく場合がございます。
※当館の感染症予防対策については、こちらをご覧ください。






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